「かめは割と観光客向きだよ」。地元の知人にそう教えてもらって、訪問した。屋仁川の角地で場所は分かりやすく、のぼりが立ち、デジタルサイネージが光り、店頭には大きなメニューが出ている。確かに、慣れていない観光客にも入りやすい構えだ。

だが結論から言うと、「観光客向け」という言葉から想像する店とは、だいぶ違った。
観光客向けでも、黒糖焼酎は並々
まず黒糖焼酎を頼むと、ロックグラスに並々と注がれて出てきた。観光客向けの店は酒が薄い、量が少ない、という偏見は、この島では通用しないらしい。奄美の並々文化は、店のタイプを問わず健在だった。

この日のボトルは「島有泉」。与論島の黒糖焼酎だ。

お通しは豚味噌。前回のたかくらでも出てきたが、奄美の店の豚味噌率は高い。つまりそれだけ島の定番ということだ。

チャンジャらしき一皿も出てきた。これも酒が進む。

長寿の島の「長寿草」を食べる
メニューに長寿草の天ぷらがあった。奄美群島は長寿で有名な土地だ。長寿の島で長寿草を食べる。これは食べておこう、と迷わず注文した。

ここで一人客の弱点が出る。一品のボリュームが多いと、いろいろな種類を頼めなくなるのだ。観光客向けと聞いていたが、量は十分。むしろ十分過ぎて、私の皿のキャパシティが先に埋まっていった。
発明:長寿草天ぷらぞうめん
しかし、好物の油ぞうめんはすでに注文してあった。ここで研究が動く。
かめの油ぞうめんは汁多めタイプだ。脇田丸は多過ぎず少な過ぎず、たかくらは汁少なめ・ツルッと。そしてかめは汁多め・ツルツル系。同じ郷土料理でも、店ごとにここまで違う。

汁が多いなら、やることはひとつだ。長寿草の天ぷらを、油ぞうめんの汁に浸す。 天ぷらそばの要領である。揚げ衣が汁を吸って、長寿草の香りが麺に移る。これがうまい。
「長寿草天ぷらぞうめん」。定番料理としてメニューに載せても良いのではないか、と一人で勝手に思っている。かめに行く機会があったら、ぜひ両方頼んで試してみてほしい。
店舗情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 大島料理かめ |
| 場所 | 鹿児島県奄美市名瀬金久町2-13 森山ビル1階(屋仁川) |
| 電話 | 0997-57-1222 |
| 営業時間 | 要確認 |
| 定休日 | 要確認 |
| ジャンル | 島料理居酒屋(黒糖焼酎、奄美の地ビールあり) |
| メニュー | 豚味噌、長寿草の天ぷら、油ぞうめん(汁多め)ほか島料理 |
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