遠征研究– category –
日常の行動圏を離れて、旅先や遠出した先で呑んだ記録です。その土地でしか出会えない酒と肴、そして観光案内には載っていない店の空気を、実際に足を運んで確かめています。京都・博多をはじめ、研究員が自分の足で辿り着いた店だけを載せています。
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お好み焼き 長田屋(広島)|目の前で焼かれていたのは、私のではなかった
2023年8月4日。 この日、私は原爆ドームを人生で初めて見た。 これから書く店は、そこから歩いてすぐのところにある。 「お好み焼 長田屋 NAGATA-YA」の看板 お好み焼き 長田屋。人に教えてもらった店である。 ここでいうお好み焼きは、広島のお好み焼きだ... -
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お食事処 山正 本店(沼津)|35度の日、お冷は私にだけ出てきた【山正丼】
その日は暑かった。35度近くあったと思う。 沼津駅から歩いて10分。着いたときには汗をかいていた。 席に案内されて、しばらくして出てきたものを見て、私は少し驚いた。 氷が入って白く曇ったグラス。他の客の卓にお冷はなかった(2026年7月) お冷は、私... -
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あづま庵(益子)|昭和のコップのお冷に、料理より先に感動した手打ちそば屋
まだ、何も食べていなかった。 席に案内されて、座って、お冷が出てきた。それだけである。 その時点で、私はもうこの店を気に入っていた。 すりガラスに、ラケットを持った女性のプリント。席に着いて最初に出てきたもの(2023年10月) 昭和のコップ この... -
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めん割烹 なか川(足利)|99.9%が品種改良された世界で、在来種の蕎麦を食べる
私が食べてきた蕎麦の中で、別格で最上位に置いている店がある。 栃木県足利市のめん割烹 なか川である。 天ぷらも食べた。炊き込みご飯も食べた。それなのに、あとから出てくる感想が、蕎麦の話しかない。 木箱と竹のせいろに、太さの違う蕎麦。いちばん... -
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よいち餃子大王(小山)|21種の餃子に、21通りの食べ方が壁に貼ってあった
餃子が、無性に食べたくなった。 泊まっていたのは栃木県の小山である。宇都宮ではない。 それでも栃木で餃子と考えたら、頭に浮かぶのは宇都宮のほうだった。ただ、その日の私は小山にいて、そこから宇都宮まで行く気はなかった。 ハイボールに餃子だけで... -
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太平山 山田家(栃木)|焼き鳥・玉子焼き・だんごが並ぶ理由は、献立ではなく奉納だった
栃木県栃木市の太平山に行くと、必ず同じものを頼む。 だんご、焼き鳥、玉子焼き、もりそば、ノンアルコールビール。 4回行って、4回とも同じである。自分でも不思議だったのだが、調べてみたら、この組み合わせには理由があった。 あんこがたっぷりかかっ... -
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押山(佐野)|30分並んで出てきたのは、綺麗な一杯だった【青竹手打ち】
食べたあとに残った言葉が、「綺麗」だった。 美味しかった。それは間違いない。ただ、あとから思い返して最初に出てくるのは味ではなく、見た目のほうだった。 こういうことは、あまりない。 10月末の快晴。この日は昼のピークで、外で待った(2023年10月... -
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麺屋ようすけ(佐野)|冬にしか来なかった街に、春に来て食べた青竹手打ち
数年前、毎年冬になると、この街で数日を過ごしていた時期があった。 佐野である。 そのあいだ、佐野ラーメンをよく食べた。どこで食べても、大概おいしかった。 ただ、行けなかった店がひとつある。 底が見えるほど澄んだスープ。青竹手打ちの平打ち縮れ... -
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ゆるりの森(古河)|いちご農園で食べる常陸秋そばと、苺3種の食べ比べ
私は長いあいだ、苺は大きくて甘いものがいちばんだと思っていた。 その考えが変わったのは、いちご農園の中にあるレストランで、農場の人に一言もらったからである。 ゆるりの森の入口。看板の立つ小径を歩いて建物へ向かう 森ファームという、いちご農園... -
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川魚料理 武蔵屋(古河)|明治中期の土蔵造で、上うな重を食べる
茨城県古河市の「川魚料理 武蔵屋」を2025年7月に実際に訪問。旧日光街道に面した明治中期の土蔵造で、国の登録有形文化財に登録されている建物である。白焼きと上うな重を食べた研究員の報告。