町田は飲食店の入れ替わりが早い街だ。半年ぶりに歩くと、あの店がもう別の店になっている。そんな街で3年間、変わらず通い続けている店がある。友人と呑むとき、1軒目は必ずここ。海鮮和風居酒屋・匠ダイニング町田北口店の定点観測を報告する。
6回通ってわかったこと
3年間で6回。すべて友人との1次会で、そしてすべて昼だ。実は夜に利用したことが一度もない。それでも「絶対的な1次会の場所」と言い切れるのは、6回の観測でこの店の使い方が完全に固まったからだ。
わかったこと①:狙い目は昼
この店は昼から営業している。明るいうちからのれんをくぐる、あの昼呑みの優越感。しかもドリンクが安いから、遠慮というものが要らない。「とりあえずもう1杯」に躊躇がなくなる。

ビールは生中188円。通い始めた頃は黒ラベルとエビスが200円だったと記憶しているが、現在は生中(黒ラベル)188円、エビスが250円という構成だ。値上げの時代に、ビールがこの価格で据え置かれていること自体が観測に値する。
わかったこと②:どうしても寿司を選んでしまう
焼き鳥も前菜も揚げ物もある。あるのだが、6回通って毎回、気づけば寿司を注文している。理由は後述するが、白身が安くて美味いのだ。
わかったこと③:安いから、2軒目に挑戦できる
美味しくて、遠慮せずに頼めて、終わってみれば安価。だから2軒目は冒険ができる。入れ替わりの早い町田では、毎回違う新しい店を試す楽しみがある。その日をハズレにしないための保険が、この1軒目なのだ。これが「絶対的な1次会の場所」の意味である。
店の基本情報とアクセス
場所は小田急町田駅から徒歩3分、森野1-36-1の渋谷ビル2階。1階ではなく2階なので、初めてだと少し見つけにくいかもしれない。ビルの看板を目印に階段を上がる。
営業は昼から夜まで通しに近い形(昼の部は15時頃まで、詳細は記事末尾の店舗情報を参照)。定休日は年末年始のみで、実質無休というのも1次会の店として頼もしい。
頼んだもの
生ビール(黒ラベル)188円とエビス250円

まずはビール。188円の黒ラベルで始めて、2杯目にエビスへ格上げしても、合計438円。普通の店の生中1杯分にもならない。ちなみにハイボールも188円、レモンサワーに至っては88円である。ウーロンハイ128円、日本酒158円。この価格表を眺めているだけで、今日の会計の心配が消えていく。
真鯛の握り|歯応えは鮮度のアカシ

この店の研究対象の中心が白身の握りで、写真は真鯛だ。噛んだ瞬間の歯応えの良さ。白身の歯応えは鮮度のアカシである。それが1貫65円から食べられる。真鯛、ぶり、えんがわといった定番どころが65〜95円の帯に並び、カンパチや平目でも150円。いちばん高い本まぐろ中トロですら180円だ。「町田の隠れた海鮮の名店」と呼んでいる理由がここにある。
握り盛りと巻物セット

まぐろ、軍艦もの、と気になるネタを気兼ねなく注文していく。1貫単位で頼めるから、白身を往復しつつ、うに(130円)やいくら(115円)の軍艦を挟む、という組み立てが自由にできる。

巻物を合わせれば、1次会にしてしっかり食事にもなる。これが後で効いてくる。腹に土台があると、2軒目の呑みが崩れない。
焼き鳥串盛り

寿司ばかり推してきたが、焼き鳥もある。居酒屋としての品揃えは広く、寿司・焼き鳥・宴会コースまで揃う。それでも次回もきっと、私は白身を握ってもらうのだが。
店の空気
昼の時間帯は、夜の喧騒とは別の落ち着きがある。友人と向かい合って、明るいうちからビールと寿司。値段を気にせず「次、何頼む?」を繰り返せる空気は、1次会の理想形だと思う。ここで気持ちよく温まってから、町田の街へ2軒目を探しに出る。
研究員の結論
また行くか:行く。町田で友人と呑む日は、今後も1軒目はここで確定である。
向いているのは、昼から呑みたい人。寿司をアテに呑みたい人。そして「今日は2軒目で新しい店に挑戦したい」人。町田という変化の早い街で呑み歩くための、動かない基準点。それが匠ダイニングだ。
なお、6回通ってまだ夜を知らない。夜の部の観測は、当研究所の宿題として残しておく。
店舗情報
| 店名 | 海鮮和風居酒屋 匠ダイニング 町田北口店 |
| 住所 | 東京都町田市森野1-36-1 渋谷ビル2F |
| アクセス | 小田急町田駅から徒歩3分 |
| 電話 | 042-851-8378 |
| 営業時間 | 11:30〜24:00(昼の部は15:00頃まで。中休みが入る場合あり・訪問前に要確認) |
| 定休日 | 年末年始のみ |
| ジャンル | 寿司・焼き鳥・宴会コース |
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