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BEER STAND STOCK|平塚駅南口のスクールバスに通い続ける研究員の定点観測【2026年7月更新】

最終更新:2026年7月29日 7回目の観測を追記しました。タップ4種(SORACHI 1984/Starmine/湘南ゴールド/Blank Log Book)を醸造所・度数・価格つきで全面更新しています。→ 観測ログを見る

平塚駅南口を出て2分歩くと、ビルの軒先に黄色いアメリカンスクールバスが停まっている。バスの正体は、クラフトビールとクラフトソーセージのスタンド「BEER STAND STOCK」。

先に白状しておくと、オーナーは25年来の友人だ。前の職場で一緒に働き、昔は毎晩のように呑み歩いた仲である。だからこの記事は完全に中立なレビューではない。ただし、書いてあることはすべて自分の財布で払い、自分の舌で確かめた記録だ。2026年7月時点で通算7回。レシートも取ってある。

BEER STAND STOCK バス入口のカウンターとビール
バスの入口がそのままカウンターになる
目次

店の基本情報とアクセス

JR平塚駅南口から徒歩2分、八重咲町のJA平塚ビル1階敷地内(平塚プレジールの軒先)が主な出店場所。アメリカの本物のスクールバスを改造したキッチンカーで、テイクアウトだけでなく、バスの中のカウンターに座って呑める。カウンターは左右2席ずつ、詰めて4〜6人の小さな空間だ。

注意点がひとつ。キッチンカーなので出店日は月によって変わる。平塚のほかミナカ小田原にも出店しており、行く前に公式Instagram(@beer_stand_stock)の確認は必須。

BEER STAND STOCK 車頭の黒板メニューと缶ビール
車頭の棚には缶のラインナップ。黒板が今日のタップリスト

ビールを注ぐ前に、グラスを氷水でキンキンに冷やす

この店について一番書いておきたいことは、実はビールの銘柄ではない。

オーナーは、どのビールも注ぐ前にグラスを氷水に沈める。キンキンに冷やしてから、そこに注ぐ。例外はない。3杯頼めば3回、そのために手を止める。

BEER STAND STOCK 湘南ゴールド サンクトガーレンのフルーツビール
グラスの足元、コースターに水が溜まっている

写真の湘南ゴールドを見てほしい。グラスの足元、木のコースターに水が溜まっている。氷水から上げた雫と、冷えた器についた結露だ。液体が冷えているのとは別に、器が冷えていると最初の一口の輪郭が変わる。ぬるくなるまでの時間も伸びる。

クラフトビールは銘柄で選ぶものだと思っていたが、通うほどに考えが変わった。同じ銘柄でも、この店で呑むと違う。私が「ビールを呑むならここが一番」と言うのは、タップに何が繋がっているかではなく、この一手間があるからだ。

通ってわかったこと

その1:まずは定番SORACHI(S ¥800/M ¥1,100)から

タップは4本前後。黒板の①は定番のSORACHI(ソラチエースホップの香りが立つやつ)で、迷ったらここから始めれば間違いない。②以降は日替わりに近く、ある日の黒板はYOKOHAMA XPA(¥900/¥1,300)、Blank Log Book(¥1,000/¥1,400)と続いていた。売り切れたら終わりの一期一会が多いので、気になる銘柄は先に頼む。メニューには「おすすめ」(¥1,000)という項目まであるので、選ぶのが面倒な夜はそれでいい。

BEER STAND STOCK タップから注がれたSORACHI
タップから注がれる一杯目

その2:宇宙ブルーイングのDIPAは、値上がりしても頼む

黒板の④、山梨の宇宙ブルーイング。私が通い始めた頃”Nothingness”(DDH DIPA)は¥1,600だったが、いまは¥1,800になった。それでも頼む。濁った液体をバスの窓光に透かす瞬間が、この店で一番好きな時間だからだ。度数が高いので、これを2杯目に置くと夜がちょうどよく回る。

宇宙ブルーイングのヘイジーIPAで乾杯
宇宙ブルーイングのヘイジーで乾杯

その3:フードはサルシッチャタコス(¥1,500)が大好物

ソーセージはオーナーの手作りで、本人のこだわりが一番出ている部分。中でもサルシッチャタコスは、トルティーヤの上に粗挽きのサルシッチャ、アボカド、サルサ、チーズが山になって出てくる一皿で、私はほぼ毎回頼む。ソーセージ2本の盛り(¥1,200)やサラダ(¥700)もビールの進みが早くなる。

サルシッチャタコス
ほぼ毎回頼むサルシッチャタコス(¥1,500)
手作りソーセージの盛り合わせ
手作りソーセージの盛り合わせ

その4:締めはスタウト(¥1,000〜)

6回のうち3回、タップに黒が繋がっていた。きめ細かい泡と漆黒のコントラストは、キッチンカーで出てくる見た目ではない。SORACHIで始めて、宇宙で酔って、黒で締める。これが私の観測で固まった打順である。

きめ細かい泡のスタウト
漆黒とクリーム色のコントラスト

その5:常連になると「お任せ」という最強のメニューが解放される

私はもう、サルシッチャタコス以外ほとんど注文しない。オーナーがこちらの腹具合と酔い具合を見て、勝手に皿を出してくれるからだ。25年呑んできた相手だから成立する芸当ではあるが、この店のカウンターの距離感なら、通ううちに誰でもここに近づけると思う。キッチンカーというより、バスの形をした馴染みの止まり木である。

夕方のBEER STAND STOCK
夕方、仕事帰りの一杯に

観測ログ

2026年7月29日(7回目)|湘南ゴールドで始めて、Blank Log Bookで締める

この日はタップの顔ぶれが少し変わっていた。定番のSORACHI以外は一期一会だとわかっていても、貼り出された4本を見る瞬間はいつも楽しい。カウンターに紙のタップリストが置かれていて、醸造所と度数まで書いてある。以下はその写しである。

Tap銘柄スタイル度数醸造所S/M
1SORACHI 1984Golden Ale5.5%SAPPORO(北海道)¥800/¥1,100
2StarmineHazy IPA5.5%OUR BREWING(福井)¥1,100/¥1,400
3湘南ゴールドFruit beer5.0%SANKT GALLEN(厚木)¥1,100/¥1,400
4Blank Log BookImperial Milk Stout10.5%SOUTH HORIZON BREWING(高知)¥1,200/¥1,500
2026年7月29日のタップ4種(店内のタップリストより)
BEER STAND STOCK 2026年7月29日のタップリスト「今日の生ビール」4種
カウンターに置かれた紙のタップリスト

以前の観測で¥1,800まで払っていた宇宙ブルーイングのDIPAは、この日タップになかった。4本のうち定番のSORACHI以外は入れ替わる前提で行ったほうがいい。逆に言えば、行くたびに知らない醸造所に当たる。

1杯目:湘南ゴールド(SANKT GALLEN/厚木・5.0%)

1杯目にふさわしい。爽やかで、すっきり飲める。柑橘の香りが良い。タップリストには「稀少な湘南ゴールドを丸ごと使用」とある。湘南ゴールドは神奈川県産の柑橘で、醸造所は厚木のサンクトガーレン。平塚で、県内の柑橘を使った県内醸造のビールを1杯目に置く。地の物から始める気持ちよさがある。

ソーセージ2本(¥1,200)

湘南ゴールドを頼んだところでソーセージを注文した。種類はオーナーのお任せにした。出てきたのは、ふわふわの1本としっかりした味わいの1本。実は種類を聞いていないのだが、バスの黒板の注記と見た目から推すに、白いほうがモッツアレラ、焼き色のついたほうがアラビキだと思う。黒板ではアラビキに「王道!」、モッツアレラに「ふわとろチーズ」、ヴァイスに「ふわっと食感」と書き添えられている。

粒マスタードが乗って、ザワークラウトが下に敷かれて出てくる。頼み方は「黒板に並ぶ種類から2つ選んで¥1,200」。選ぶのが面倒なら、私のようにお任せでいい。

BEER STAND STOCK クラフトソーセージ2本と湘南ゴールド
ふわふわの1本と、しっかりした味わいの1本
BEER STAND STOCK クラフトソーセージの黒板とスタンド看板
種類は黒板から2つ選ぶ

2杯目:SORACHI 1984(SAPPORO/北海道・5.5%)

定番。安定。伝説のホップ「ソラチエース」を100%使ったゴールデンエールで、タップリストの言葉を借りれば「凛として、香り立つ味わい」。この店で最も安く、S¥800。迷ったらこれ、という位置が7回通っても動かない。

BEER STAND STOCK SORACHI 1984 ゴールデンエール

3杯目:Blank Log Book(SOUTH HORIZON BREWING/高知・10.5%)

最後の締めにふさわしい1杯。度数が10.5%あり、味わいが深い。インペリアル・ミルクスタウトで、タップリストには「バニラ、黒糖、ラクトースを贅沢に」とある。高知の醸造所で、コースターにもSOUTH HORIZON BREWINGの名前が入っていた。

漆黒の液体にベージュの泡。度数が高いので、これを3杯目より前に置くと後が続かない。締めに回すのが正しい。

BEER STAND STOCK Blank Log Book インペリアルミルクスタウト
締めの1杯。コースターは高知のSOUTH HORIZON BREWING

この日の打順と会計

湘南ゴールド → SORACHI → Blank Log Book。軽い柑橘から始めて、定番で落ち着き、高アルコールの黒で締める。会計は¥5,200だった。3杯すべてMサイズ(¥1,400+¥1,100+¥1,500)にソーセージ¥1,200を足すと、ちょうどこの額になる。

BEER STAND STOCK バスに掛かるBEER MENUの黒板
バスに掛かる黒板。紙のリストと同じ4本
BEER STAND STOCK 2026年7月の平塚のスクールバス外観
2026年7月、平塚プレジールの軒先

研究員の結論と予算

「駅前で、うまいクラフトビールを、一人でもさっと呑める」。この条件を平塚で満たす場所を、私はここ以外に知らない。7月上旬の会計はビール3杯+フード2品で¥6,500だった。安くはないが、この内容なら納得の値付けだと思う。0次会・1.5次会・電車前の一杯に効く店だ。

また出店日に合わせて観測を続ける。タップが変わったら、この記事の観測ログに追記していく。更新日はタイトルと冒頭に出しているので、前回からどこが増えたかはそこを見ればわかる。

店舗情報

店名BEER STAND STOCK
場所神奈川県平塚市八重咲町3-8 JA平塚ビル1階敷地内(平塚プレジール軒先)
アクセスJR平塚駅南口から徒歩2分
営業日不定期(公式Instagram @beer_stand_stock で要確認)
バス車内カウンター+外席/テイクアウト可
ビールタップ4種 ¥800〜¥1,800(S/M)。定番はSORACHI 1984 S¥800/M¥1,100、他3種は入れ替わり。その他アルコール(ワイン・ハイボール・梅酒など)¥900
フードサルシッチャのタコス¥1,500、クラフトソーセージ2本¥1,200、フォカッチャブレッド¥700(2026年7月時点)
支払いクレジットカード可
備考ミナカ小田原にも出店。出張営業の相談も可

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