2025年12月26日、西国分寺に鉄板焼き店がオープンした。その3日後の12月29日、私はカウンターに一人で座っていた。「八七まる」——オーナーは私の先輩にあたる旧知の料理人で、肉を焼かせたら名人だと昔から知っていたからだ。
だからこの記事も完全に中立なレビューではない。ただし、書いてあることはすべて自分の財布で払った記録だ。オープン3日目に一人で、1月に4人で、4月にランチで。カード履歴も残っている。
店の基本情報とアクセス
場所は国分寺市泉町、西国分寺駅から歩ける立地。東京駅前のホテルや赤坂見附の鉄板焼き店で、長年客前の鉄板を任されてきたオーナーが、満を持して構えた自分の店だ。店内はカウンターとテーブル席で、カウンターに座れば目の前の鉄板で肉が焼かれていく様子をすべて見られる。
ジャンルとしては「鉄板焼き」だが、前菜やアヒージョ、パテといった洋の一品料理が充実していて、ワインもウイスキーも揃う。つまり、呑みながら最後に肉へ向かう店である。

3回通ってわかったこと
その1:黒毛和牛赤身ステーキ(¥3,000)は目の前で焼かれる
この店の主役。カウンターに座ると、オーナーが目の前の鉄板で黒毛和牛の赤身を焼き上げてくれる。焼き加減を見極める手つきは、長年客前で焼いてきた人のそれで、時折フランベの炎が上がる。この瞬間のために通っていると言ってもいい。


切り分けられた赤身は、わさびとマスタード、ソースで。赤身なので重くならず、呑んだ後半でもすっと入る。

その2:トロサバ炙り(¥1,100)は鉄板焼き店の隠し玉
鉄板焼き店でサバ、と思うかもしれないが、これが大好物になった。脂の乗ったトロサバの表面を炙って、香ばしさと脂の甘さが同居する一皿。ビールにもハイボールにも日本酒にも合う万能選手で、私は毎回頼む。

その3:前菜と一品料理で呑み、締めはガーリックライス
パテ・ド・カンパーニュ、生ハム、ローストビーフが一皿に盛られた前菜の盛り合わせ(¥2,200)から始めると、序盤の酒が進む。エビの鉄板ソテーや季節の一品も外れがない。オープン直後に食べたフォアグラ大根は忘れられない一皿だったが、季節の一品は入れ替わるので、いまはもう無い。この「もう食べられない一皿」があるのも、通う店の楽しみだと思う。



締めはガーリックライス(大盛り¥880)。鉄板で作るガーリックライスは香りが違う。腹に余裕があれば、とろとろ玉子のミートオムライス(¥1,000)という飛び道具もある。


その4:ウイスキーの棚が本気。白州(¥1,800)を肉に合わせる
ドリンクメニューを開くと、ブラックニッカのハイボール¥550の隣に、イチローズモルト、余市、白州、山崎、響と続く。私のおすすめは白州。ロックグラスでストレートにして、焼きたての赤身に合わせると、この店の使い方として一番贅沢だと思う。普段使いはブラックニッカのハイボールで十分うまい。

その5:ランチの黒毛和牛A5赤身ステーキ(¥2,800)が実は狙い目
4月に2人でランチ利用した。黒毛和牛A5赤身ステーキのランチは、夜と同じ肉が焼き野菜とわさび添えで出てきて、会計は2人で¥8,100。ステーキランチとして安くはないが、この肉質でこの値段は都心では無理だ。平日は¥1,650のローストビーフやハンバーグステーキもある。

研究員の結論と予算
3回の支払い実績を書いておく。オープン3日目に一人で呑んで食べて¥11,280。1月に4人で¥22,240(1人あたり約¥5,600)。4月のランチが2人で¥8,100。一人でカウンターに座って、前菜で呑んで、目の前で焼かれるステーキで締める——この体験が1万円強。名人の鉄板を独り占めする値段としては、むしろ安いと思っている。
宴会や貸切(10名〜)、コース(¥5,500・税込)もあるので、使い分けができる。西国分寺で「今日はちゃんとうまい肉が食べたい」と思ったら、ここに来ればいい。
次は活鮑の鉄板焼き(¥2,800)とアワビコースを観測する予定だ。

店舗情報
| 店名 | 鉄板焼き 八七まる |
| 場所 | 東京都国分寺市泉町3-26-27 B1 |
| アクセス | JR西国分寺駅から徒歩圏 |
| 営業時間 | 火〜土 11:30-14:30/17:30-22:00、日祝 11:00-16:00 |
| 定休日 | 月曜(変更の可能性あり) |
| 席 | カウンター+テーブル席、宴会・貸切10名〜 |
| メニュー | 黒毛和牛赤身ステーキ¥3,000、トロサバ炙り¥1,100、コース¥5,500〜ほか |
| ドリンク | 生ビール¥600、ハイボール¥550〜、白州¥1,800ほかウイスキー多数 |
| 支払い | クレジットカード可 |
| 予約 | ホットペッパーグルメ/Instagram @baqimaru |

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