東京に、行ったことのない街がまだあった。
青梅市の河辺。
「かべ」と読む。私はこの日まで、この地名を知らなかった。

駅から歩いて3分のところに、居酒屋 ICHIDAN があった。地元の居酒屋である。
レモンサワーから始める

レモンサワー。お通しはポテトサラダだった。

糠漬けと枝豆。居酒屋の最初の2品として、これ以上のものはない。

アスパラバター。
近くに、澤乃井の蔵がある

日本酒は、澤乃井を1合で2杯。
⚠️ 私は最初、「澤乃井なのか、沢の井なのか」が分かっていなかった。瓶を見て確認した。「澤乃井」である。
ラベルにはこうある。「奥多摩湧水仕込」。
そして、この酒の蔵は近くにある。
河辺駅から青梅線を西へ行くと、沢井駅がある。その駅から歩いて5分のところに、小澤酒造——澤乃井の蔵元がある。
調べて驚いたのは、創業が元禄15年(1702年)だということだった。現在の当主で23代目だという。
仕込み水は、蔵の裏の洞窟から湧いている。秩父古生層の岩盤を140メートル手掘りして得た水だそうだ。
その酒を、その土地で飲んでいる。
⭐ 地元の酒だと思うと、さらにうまい。
その土地まで行けない人へ
この酒は、東京の外でも買える。
私が飲んだのは「澤乃井 奥多摩湧水仕込 辛口」である。写真のラベルに、そう書いてある。
⚠️ ただし、ひとつ言っておきたい。私はこれを、蔵から電車で数駅の居酒屋で飲んだ。
同じ酒でも、たぶん味は同じではない。変わるのは酒ではなく、飲んでいる場所のほうである。
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それでも、まずは飲んでみてほしい。そのあとで青梅に来ると、たぶん二度おいしい。
揚げ物が続く

栃尾揚げに、納豆入り。
厚揚げの間に納豆が挟まっている。⚠️ 栃尾揚げは新潟の油揚げである。青梅の居酒屋で出てくるとは思っていなかった。

砂肝軟骨揚げ。
この日の1番は、若鶏半身揚げ

⭐ この日の1番は、これだった。
若鶏半身揚げ。
手羽、胸、もも。各部位が半身分ある。そして皮はパリパリだった。
半身というのは、つまり1羽の半分である。部位ごとに味が違うものが、ひと皿の中に全部ある。
麻婆豆腐を2辛にした理由

麻婆豆腐は2辛で頼んだ。
辛いことは辛い。ただ、元々が甘い作りなのだと思う。私としては、もう少し辛くてもよかった。
⭐ それでも2辛にしたのは、初めての店だからである。
1回目に極端な選択をすると、その店の標準がわからなくなる。だから「美味しい辛さ」で止めた。
⚠️ 私は別の街で、同じことを考えている。1回目は代表的なものを頼み、2回目から攻める。
→ 立川すしわさび|1回目は代表料理を頼む。2回目から攻略が始まる
締めは、川越の焼きそばだった

太麺焼きそば。
⚠️ メニューに「川越B級グルメ」と書いてあった。
青梅の居酒屋で、新潟の栃尾揚げを食べ、川越の焼きそばで締めている。
地元の店だが、地元のものだけを出す店ではなかった。
会計は、思っていたより安かった
最後の会計は、思っていたよりも安く済んだ。
⚠️ 金額は書かない。ただ、これだけ頼んで、この時間いて、想像より下だったとだけ書いておく。
たぶんドリンクが安いのだと思う。
研究員の結論
また行くか:行く。
この店で私が持ち帰ったのは、東京には、まだ行ったことのない街があるということだった。
青梅市河辺。「かべ」と読む地名を、私はこの日まで知らなかった。
そこに地元の居酒屋があって、近所の蔵の酒が飲めて、新潟の油揚げと川越の焼きそばが出てくる。
遠征というほど遠くない。電車で行ける。それなのに、初めての街だった。
向いているのは、近場に知らない街があることを、面白いと思える人。
是非、行ってみてほしい。
店舗情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 居酒屋 ICHIDAN |
| 所在地 | 東京都青梅市河辺町5-1-10 |
| アクセス | JR青梅線・河辺(かべ)駅から徒歩3分 |
| 頼んだもの | レモンサワー/澤乃井 1合×2/お通し(ポテトサラダ)/糠漬け/枝豆/アスパラバター/栃尾揚げ(納豆入り)/砂肝軟骨揚げ/若鶏半身揚げ/麻婆豆腐(2辛)/太麺焼きそば |
| 訪問日 | 2026年8月16日(日)16:17〜17:56ごろ(初訪問) |
※価格は掲載していません。※営業時間・定休日はこの記事では記載しません。公表値は変わることがあるので、行く前に必ず店舗にご確認ください。
※徒歩時間は筆者が実際に歩いた体感です。
出典・注記
澤乃井・小澤酒造に関する記述(創業1702年、当代23代目、蔵の裏の洞窟から湧く仕込み水、沢井駅から徒歩5分)は、おうめ観光ガイドほか公開情報に拠ります。